日本を代表する「三大祭り」を紹介

日本には数多くのお祭りがあります。その中でも、特に有名かつ歴史が深いお祭りは、日本の三大祭りとして数えられています。今回は、その三大祭りの起源や見どころを紹介していきたいと思います。

まずは、京都の祇園祭。疫病や怨霊を鎮めるための催しとして平安時代にはじまり、これまで1100年以上続いています。7月1日のお祭りの無事を祈る吉符入りからスタートし、7月31日の疫神社夏越祭でお祭りが終わります。約1か月間、日程別に様々な行事があるため、いつ見に行っても楽しめます。お祭りの中でも、特に山車が京都の町を巡行する山鉾巡行が有名で、豪華絢爛な山車の姿は動く美術館ともいわれ、見どころとなっています。

次に数えられているのが、大坂の天神祭。平安時代からはじまり1000年以上の歴史があります。平穏な日々を願い、神さまが荒ぶらないように祈り鎮めるお祭りです。開催は7月下旬に2日間行われ、2日目に船渡御が行われます。船渡御とは、大量の船が大川に揃うもので、船の提灯が川に写り、幻想的な景色を作り出します。それに加え、花火も打ち上げられるため、川に浮かぶ提灯と花火が彩る壮大な景色を楽しめます。

そして最後が東京の神田祭。縁起の良いお祭りを絶やさないよう徳川家康に命じられたことからはじまり、今でも2年に1度の頻度で開催されているお祭りです。疫病の時期を避けることに加え、外神田の遷座も5月なので、現在も5月に行われています。お祭りの中の神輿宮入は、氏子さんが200を超える神輿を担いで歩く行事で、元気な江戸っ子のような法被姿で神輿を担ぐ氏子さんの姿が名物です。

日本三大祭りは伝統的かつ全国的にも有名なイベントであり、現地の人々の熱量は凄まじく、毎年大規模に開催されています。お祭りに興味がある方は、ぜひ一度は足を運んでみることをおすすめします。